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真夜中の弥次さん喜多さん
 クドカン監督に長瀬主演ということで、公開前からずっと見たかった映画「真夜中の弥次さん喜多さん」をようやく見に行った。
 …いや、すごい映画。すごいけど、人にすすめるかどうかは、微妙かも。

 原作はしりあがり寿の漫画で、私はまだ読んでいない。でも、原作を読んだ友人に聞いたところによれば、「意外にかなり原作どおり」なんだそうな。たしかに、特に最後のほう、死後の世界だの魂だのが出てくるあたりは、かなりしりあがり寿の世界観だ。松尾スズキ演じる「ひげの花魁」なんてまさにしりあがりセンスだし。

 どこまでが原作で、どこからがクドカン流なのかわからないけど、前半はとにかくギャグが炸裂。「お伊勢参りだ!」と江戸をバイクで(!)飛び出たふたりが、時代考証に厳しい岡っ引き(このへんでもう、何が何だかわからない)に捕まり、「ちゃんと徒歩で行きなさい」と怒られる。箱根の関所では、ギャグをやって御奉行さまを笑わせないと通れない…。私が見ていた映画館では爆笑に継ぐ爆笑、だったのだけれど、その逆に静寂が広がっていた館もあるとか聞いた。

 後半はぐっとシュールで切ない(と思うかどうかも意見が分かれそうだけれど)。ある事件から喜多さんと別れ、死後の世界をさまようことになった弥次さんは、喜多さんのもとに戻るため、三途の川の源流を目指す(これまた何が何だかわからない・・・)。ふたりが再会するラストに至って、やっぱりこれは純愛物語なんだなあと、ちょっとぐっと来たりした。

 クドカンの脚本はほとんどアテ書き(役者を想定して書く)だと聞いたことがあるけれど、そのせいなんだろうか、役者の使い方が本当にうまいと思う。クドカン作品で好きになった俳優さんはすごく多いのだけれど、今回は小池栄子。弥次さんが喜多さんと旅に出る前、勢い余って殺してしまった妻の役を演じていて、その存在感にびっくりした。
 喜多さんという恋人がいて、家にも帰ってこないことのある夫。それへのあてつけのように、真夜中、狂ったように米をとぐ、そのシーンの凄み。自分を殺して恋人と旅に出た夫に語りかけるシーンの切なさ。もっと女優業もやってほしいと思ったくらい。

 主演のふたり、長瀬と七之助も大はまり。あの弥次さんの一途さと喜多さんのかわいさは、このふたりでないと駄目だっただろうなあ。手をつないで変なスキップをする姿がなんともかわいい。最初のほうにはばっちりラブシーンもあって、役者魂!という感じ。
 ちなみに、妻夫木聡をはじめ、ものすごい豪華で意外なキャストがすごく小さな役で出ているのは、クドカンの人徳と呼んでいいのだろうか。

 基本的に評価はものすごく分かれているようで、「クドカンが好きな人なら楽しめる」といった声も聞くけれど、どっちかといえばしりあがり寿が好きかどうか、理解できるかどうか、にかかっているのかも。
 いやでも、とてもとても深い愛の物語だとも思うので、やっぱり見に行ってみてほしいかな。原作もこれから購入予定。
(2005.6.4)
| riyu | 20:25 | comments(0) | trackbacks(0) |
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